生活スタイルに合った眼内レンズを
 |
|
白内障手術は視力回復だけでなく、生活の質の高さの維持・向上を目指すものです。
白内障手術と眼内レンズの技術の進歩に伴い、術後の見え方の質の向上が図られることになりました。
その一つが多焦点眼内レンズです。平成20年6月、多焦点眼内レンズ手術が先進医療として 承認さ
れました。
ご自分の生活スタイルに適した眼内レンズを、主治医にご相談のうえ、お選びください。
|
|
単焦点眼内レンズには、ピントを合わせる調整力がありません。一点しか焦点が合わない為、遠くに焦
点が合ったレンズの場合には近用の眼鏡が必要となり、近くに焦点が合ったレンズの場合は遠方用の
眼鏡が必要となります。 |
|
多焦点レンズ(遠近両用眼内レンズ) 先進医療はR2.3.31で終了となりました |
多焦点眼内レンズは、単焦点レンズの欠点を補うように登場しました。遠距離、中間距離、近距離など
複数に焦点を合わせることができ、。遠近両用眼鏡と類似の働きをもちます。手元の携帯電話や遠くの
風景の両方にもピントが合うようになります。よりピントを合わせたいときにメガネを装用した方が良い
場合もありますが、眼鏡の使用頻度を減らすことが期待できます。
レンズの特性上、患者様の眼の条件(瞳孔の大きさや乱視など)によっては、強い光源を見た場合に
光を眩しく感じること(グレア)や光の周辺に輪がかかって見えること(ハロー)が自覚しやすくなります
が、手術後、数ヶ月のうちにほとんど気にならなくなる方が多いようです。


 |
|
 |
単焦点レンズの見え方
焦点を遠くに合わせた場合 |
|
単焦点レンズの見え方
焦点を近くに合わせた場合 |
 |
多焦点眼内レンズの見え方
遠距離から中距離、近距離まで、クリアな視界が期待できます。 |
|
|
三焦点眼内レンズ PANOPTIX |

より快適な中間距離から近方距離の視機能
40〜60cmの距離で良好な視力がえられます。
自然な見え方に近づけるように設計され、
患者様が新しいレンズによって、より自然に順応できるようになりました。
|
・単焦点眼内レンズは健康保険になりますので
片眼 1割と2割負担の患者様で15000円〜18000円になります。
3割負担の患者様で45000円〜50000円くらいになります。
・多焦点眼内レンズ自費となります。診察時に相談ください。
当院は厚生労働省による先進医療機関認定施設でしたが
多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術の先進医療は3月31日で終了となりました。
|